淡路弁.net 淡路島の方言とその活用方法

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あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねの
はひふへほまみむめもやゆよらりるれろわをん

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た行の淡路弁

● 〜だ?…文末につかわれる。〜だろ?の意。淡路弁では通常よく用いられる。「〜だ〜?」と語尾を伸ばすこともよくある。普通の関西弁でいう所の「〜やろ?」という部分に、標準語の場合であれば、「〜だろ?」という部分で用いることが可能。この「〜だ?」(又は「〜だ〜?」)という淡路弁は本当に頻度が高いため、覚えておくと重宝する。細かく説明すると、過去の助動詞「だ」に、推量の意味が加わったもの。

例文:これ、俺食べてええんだ?(例文訳:これ、俺が食べていいんだろ?)
例文:明日の八時だ?(例文訳:明日の八時だろ?)
例文:あのマンガ、めちゃおもろかっただ〜?(例文訳:あのマンガ、めちゃ面白かっただろ〜?)

例文を読めばわかるが、上での説明のように、関西圏の人間であれば、「〜やろ?」標準語であれば「〜だろ?」の部分に用いればよい。
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● 〜だーな…文末につかわれる。上の「〜だ?」とよく似ているが、「〜だ?」が「〜だろ?」の意であるのに対し、「〜だーな」は、「〜だろうが!」と、相手に対し、同意を求める、あるいは相手を非難するような強意の意味がある。「〜だーなー?」と語尾を伸ばすこともよくある。
例文:これわせとんだーなー!(例文訳:これを忘れているだろうが!)
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● 〜だーか…文末につかわれる。上の「〜だ?」とよく似ているが、「〜だ?」が「〜だろ?」の意であるのに対し、「〜だーか」は、「〜だろうか?」と、話し手の懐疑的な気持ちや、疑問・不思議に思う気持ちを表現する。
例文:これ、壊れてしもたんだーか?(例文訳:これ、壊れてしまったのだろうか?)
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● たいがい…@おおよそ、大体、大方。Aかなり、大変、とても、相当。B(「たいがいにせぇ」などといった使われ方で)いい加減に(しろ)。
@例文:たいがいこの時間なったら寝よんな。(例文訳:大体この時間になったら寝ているな。)
A例文:たいがいしんどいわ。(例文訳:相当つかれたよ。)
B例文:ホンマたいがいにせぇよ!(例文訳:本当にいい加減にしろよ!)
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● たすい…(形容詞)頭が悪い、頭が悪い人のような。「たっすい」「たす〜い」ともいい、この場合は「たすい」をさらに強めた意味になる。
例文:あいつ、ホンマたっすいで。(例文訳:あいつ、本当に頭がわるいよ。」
例文:たす〜いこと言うなてや。よけいだるなら。(例文訳:頭が悪い人のようなこと(バカな・おろかなこと)を言うなよ。余計にしんどくなる。)
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● たっとく…(動詞)(トビラ・ドアなどを)閉じておく。閉めておく。もちろん、「立っておく」という同音異義語意味もあるあため注意が必要。場面に応じて意味を考える必要がある。
例文:そこの戸、たっとけ。(例文訳:そこの戸を閉めておけ。)
例文:すまんけど、そのドアたっとってくれっけ?(例文訳:悪いけど、そこのドア閉めておいてくれるか?)
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● ちみきる…(動詞)ひねる。つねる。
例文:そんな悪いことしよったら、ちみきんど!(そんな悪いことをしていたら、つねるぞ!)
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● ちゃわれ…違うぞ。違うよ、の意。違う、という否定の言葉の強意で使われる。
例文:A「おまえ昨日女んトコいっとったやろ」 B「ちゃわれ!ありゃかいもんいっとっただけじゃ!」
(例文訳:A「おまえ、昨日彼女の家行ってただろ」 B「違うよ!あれは買い物に行ってただけだよ!」)
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● ちょう…ちょっと。少し。標準語の「ちょっと」とほぼ同義。
例文:ちょう宿題みしてくれへん?わへとってん、たのむわ!(例文訳:ちょっと宿題見せてくれないかな?忘れててさ、頼むよ!)
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●〜でぇか…〜じゃないか。強い断定の意味を表す。関西弁では、「〜やんけ!」「〜やんか!」標準語では「〜だろうが!」「〜だろ!」というような意味とほぼ同意。言い方によっては「非難めいた言葉・相手に対して反発した意味をもつ言葉にも聞こえる。
例文:A「あの娘かわいないか?」 B「あいつ男でぇか!」
(訳:A「あの娘、可愛くないか?」 B「あいつ、男だろうが!」)

例文:A「おまはん、はよ宿題せなアカンで。」 B「今しょんでぇか!」
(訳:A「あんた、早く宿題しないとダメでしょ。」 B「今してるだろ!」)
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● でっきゃい(できあい、ともいう)…間に合わせの食事のこと。ありあわせの食事のこと。
例文:でっきゃいのもんで悪いけんど、食べてよ。(例文訳:有り合わせの食事で悪いけど、食べてね。)
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●〜てや…話し手の強い断定の意をあらわす。「イヤ」に続いて、強い断定の「イヤだ!」という使われ方をよく耳にする。
例文:もぉ、そんなんするんイヤてや!(例文訳:もぉ、そんなことするのはイヤだって!)
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● 〜てんの…〜してみろよ、の意。
例文:ちょうここ来てんの。(例文訳:ちょっとここ来てみなよ。)
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● とおから…(副詞)とっくに。ずいぶんと前に。
例文:とおから来てまってくれとんぞ。何しよったんよ。(例文訳:ずいぶん前に来て待ってくれているぞ。何してたんだよ。)
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● とおに…(副詞)とっくに。ずいぶんと前に。
例文:とおにきてまっとったんやで。はよきてくれよ。(例文訳:とっくに来て待ってたんだぞ。早く来てくれよ。)
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● どくれ…(名詞)ふてくされている人。
例文:どくれよ。ええ加減こっち向けや。(例文訳:ふてくされている人よ。いい加減こっち向けよ。)
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● どくれる…(動詞)ふてくされる。
例文:あいつ、今怒ったばーやよってに、どくれとら。(例文訳:あいつは、今怒って間もないからふてくされているよ。)
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● とこる…「寝る」の卑語。恐らく「床る」だと思われる。
例文:はよとこれや!(例文訳:早く寝てしまえよ!)
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● どない…@どのように。A何を。淡路弁の「どない」は、通常関西弁で使われるように「どないしよう?」(どうしよう?)などの意味のほか、次に挙げる「どないしょん?」(何をしている?)のように、「何を」という意味の使われ方もある。(次のどないしょん?を参照)
● どないしょん?…何をしている。通常、相手が何か好ましくないことなどをしている、又はしようとしている際に、否定的に、とがめるように使う。また、この際、「どないしょん?」という優しい問いかけではなく、「どないしょんのな!」「どないしょんじゃ?!」などのようにきつい口調で使われるのが一般的。その他、女性は「どないしょんよ?」なども使う。
例文:こらぁ、オマエ、どないしょんのじゃ!(こらぁ、オマエ、何をしているんだ!)
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